水中都市・デンドロカカリヤ

連日の雨でゲンナリ、
台風近づいててさらにゲンナリ。
そして本棚で目が合ったのは安部公房

手に取ったのは『水中都市・デンドロカカリヤ』。
『R62号〜』と同じく、著者初期の短編集。

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私にとって安部氏の著作は、眠っている間に見る夢そのもの。
支離滅裂な展開、あやふやな状況、
なのに、この目で見たかのようなリアルな映像。

寓話のような小説から何かを見出そうとするのは、
ゆうべ見た夢に意味を持たせようとするような。

難解な作品もあるけれど、
とりあえず、意味なんかわからなくてもいいから、
夢の世界を泳ぐように、ゆらゆらと浸って読むのも手じゃないかと。


読んでるうちにじわじわくる作品もあれば、
後になって「!!」って気付く作品が、きっとある。


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2017-10-21 : 小説 : コメント : 4 : トラックバック : 0
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残像に口紅を

本屋で、棚差しの文庫本を何となく眺めていた時に、
タイトルに惹かれて手に取った本。

1989年、筒井康隆著、『残像に口紅を』。

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なんてきれいな、なんて情緒的なタイトルだろうと思って。
最近は、テレビ番組でも本でも歌でも、
「文章か!」と突っ込みたくなるようなタイトルがあるけど、
そういうのよりずっと印象的。

本の内容もまた『言葉』がキーポイント。
音がひとつずつ消えるのと同時に、
その音を持つ物も、その文字すらも消えてしまうという話。
たとえば、この世から『あ』がなくなると『あんぱん』は発音不能になり、
同時に『あんぱん』そのものも記憶から消失してしまう。
そして、以降は小説内においても『あ』の文字は一切使えない。

次は『た』、次は『ず』というように、音が次々に消えていく。
小説の世界も登場人物の会話も、どんどんぎこちなくなっていく中、
残された音を駆使して文章が組み立てられていく。


語彙力が試される言葉遊び。


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話の筋はわりとどうでもいいw
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2017-09-22 : 小説 : コメント : 4 : トラックバック : 0
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ガダラの豚

初読の『教団X』から、再読の『仮想儀礼』
宗教モノつながりというわけで、
中島らも著、『ガダラの豚』。
1993年発表、ざくざく読めるエンタメ系宗教小説。

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1〜3巻で話の筋はつながっているものの、展開はまるで違う。
1巻は『主人公の奥さんが新興宗教にハマってさあ大変』、
2巻は『舞台はアフリカへ、呪術にどっぷり冒険系』、
3巻は『命からがら日本に帰国したけど奇怪続出ホラー系』

みたいな感じで、
昔、テレビでよく見た、
超能力やら超常現象やらに胸躍らせていた輩には打ってつけw


ちなみにこの著者の生き様たるや凄まじく、
自伝(っぽいのがあった気がする)を読んだら「うーむ」と唸ってしまうほど。
早くに逝ってしまわれたのが実に残念(´・ω・`)


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私は1巻がいちばん好きかなー(。・ω・。)
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2017-09-14 : 小説 : コメント : 4 : トラックバック : 0
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仮想儀礼

夏に読んだ宗教系小説で消化不良を起こしていたのでw、
溜飲を下げるべく、これを再読。

2008年発表、篠田節子『仮想儀礼』。

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無職になってしまった中年男2人が、
金儲けのために宗教施設を立ち上げる。
常識的で知恵のある男を教祖に、
情の深い男を補佐に、
ほんの思いつきで始めた教団は、トントン拍子で成り上がっていく。

そして、すべてがひっくり返る。
追い詰められ、行き場を失くし、
曲がった思想の中に堕ちて呑み込まれていく。


最後まで理性を失わなかった教祖の目を通して描かれる光景は、
負の念が渦巻く狂気の世界。


妄想が暴走していく恐怖。
それは『宗教』という枠の中だけでなく、
教室にも、会社にも、地域社会にも起こりうる恐怖。


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ラストシーンの続きが気になる
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2017-09-03 : 小説 : コメント : 10 : トラックバック : 0
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夏の葬列

昭和の作家、山川方夫(まさお)。
事故で早逝しているので、著作は少ない。

この文庫本の表題作は、
中学の国語の教科書に載ってるらしいんだけど、
それは数年前に偶然知ったことで、私には記憶がない。
私の世代では掲載されてなかったのか、
それとも、授業中寝ていたのか・・・(。-_-。)

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『夏の葬列』あらすじ
太平洋戦争末期、
空襲から逃げる少年をかばった少女が銃弾を浴びる。
翌日、終戦。
少女の安否がわからぬままその地を離れた少年。
大人になった彼がふたたびその地を訪ねると、葬儀の列が見えた。
ーーーーーーーーーー

表題作を含むショートショート7つ、中編2つを収録。
表題作は、教科書のようにそれ単体で読むのか、
ショートショートの流れで読むのかで、ちょっと趣が変わる気がする。

短編は奇妙な世界を垣間見、
中編は内面の孤独を見つめる。
夏、うだるような暑さの中、自分の心だけが乾いているような。


著者がもっと長生きをしていたら、
同年代の作家でショートショートの旗手、星新一ほど
メジャーになってたかもしれないのに、残念。


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ショートショートは『お守り』、中編は『煙突』が好きだなー(。・ω・。)
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2017-08-15 : 小説 : コメント : 6 : トラックバック : 0
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miyuki

Author:miyuki
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飾った雑貨を眺めてニヤつき、
何度失敗しても懲りずに植物を育て、
へたの横好きで編み物をし、
合間に何かを読み散らかした挙句、
結局全部放り投げてわんにゃんと遊ぶ。

自己流と自己満足と適当万歳な暮らし。

今も昔も愛知県在住、
40代・♀・O型・ふたご座・左利き。
好きな言葉は『なんとかなる』

あんは2009年4月3日生まれ

のんは2017年5月5日生まれ

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